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Philosophy

素材への拘り

木、石、タイル、土、漆喰、鉄、和紙。私たちが手にする素材は、ひとつではありません。素材選びは、私たちの設計において丁寧に時間をかける工程のひとつです。

見た目の美しさだけでなく、その場所でどう経年変化していくか、どんな役割を果たすかまでを見据えて選んでいます。 また、それは新しく買うという選択肢だけではありません。元々その敷地に生えていた木を伐り、その木を家の中で生かし直すことも考えます。棚や椅子として姿を変え、一部として残り続ける。

そうすることで、その土地の記憶を暮らしの中に留めておくことができると考えています。奈良の地で仕事をする私たちにとって、地域の木や土といった素材に向き合うことは、単なる調達以上の意味を持っています。

一つひとつの素材に、なぜそれを選んだのかという理由があること。それが、私たちが素材と向き合う上で最も大切にしていることです。飽きのこない、心地よい住まいは、こうした細部への意図の積み重ねから生まれると考えています。