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一炉の火から温もりが生まれる

冬には厳しい底冷えのあるこの土地。その寒さに対して、暖炉を単なる暖房器具として置くのではなく、そこで生まれる熱を家全体へ巡らせることを考えました。

 

玄関から食事や団欒の場へと続く土間は、この家の中心です。人が集まり、食事をし、語らう場所だからこそ、冬でも足元から心地よく過ごせるようにしたい。

 

そこでコンクリートを打設する前に、土間の下へ暖炉とつながる配管を敷設。暖炉で温められたお湯を循環させることで、火を焚くと土間の床そのものがじんわりと温まる仕組みとしています。

 

さらに薪には、家の裏で育った桧も使用。かつてこの家を見守っていた木が、今度は火となり、香りとぬくもりになって家族を包みます。